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生理の話①
こんにちは、丘の上の鍼灸院です。
今日は『生理』について。
生理は女性の一生と切り離せないので、女性の体についてのお話ですね。
生理は正しくは月経(げっけい)と言い、通常約1ヶ月(25~38日)の間隔で起こり、限られた日数(3~7日)で自然に止まる子宮内膜からの生理的出血と定義されています。
約1週間出血し続け、酷いと起き上がれないほどの痛み、生理前後にも精神的・肉体的な不調。
妊娠・授乳中を除き、初潮が来てから閉経するまでほぼ毎月繰り返されるので、ほとんどの女性にとって気の重いものでしょう。
ただ、生理はわかりやすく女性の体調のバロメーターになります。
元の体質、みたいなものもあるかもしれませんが、生理にはそのひと月どう過ごしたかも著名に現れます。
子宮筋腫や内膜症などの器質的な疾患を除き、生理のときに抱える不調は当たり前のものではありません。
生理痛もPMSの症状も本来は無いもので、その状態に近づけていくことができる、ということは知っておいてほしいことです。
さて、生理が起こるメカニズムの本来の目的は『妊娠すること』です。
妊娠は女性の体の中で、女性の持つ卵子と男性の持つ精子が出会って受精し、子宮内膜に着床することで成立します。
これから結婚・妊娠適齢期になる方や、現在妊活中という方には知っておいてほしいことですが、
女性は、卵子の元になる卵胞が卵巣の中に既に作られた状態で生まれてきます。胎児のときがピークで500~700万個、出生時約200万個、10代の思春期頃に20~30万個、20代に約10万個、30代で2~3万個まで減少します。さらに全てが卵子になるのではなく、成熟して大きく育ったものだけが卵子として卵巣からはじき出され、これを排卵と言います。実際の排卵数は女性の一生で400~500個程度です。
卵胞は胎児の段階から体内にあるため、女性とともに年を重ねます。年齢に連れ数が減少するだけでなく、質の低下が見られます。
反対に男性側の精子は半永久的に作られ続けるものですが、男性の加齢と無関係ではありません。
これがどういうことを示すのか。考え方や選択はもちろん人それぞれですが、後悔しない選択をするためにも正しい知識を持っていることはとても大切です。
さて、女性の体は毎月、脳の視床下部や下垂体、卵胞などが分泌するホルモンの指令を受け、排卵・受精そして着床に向けて準備を始めます。
卵胞はエストロゲンを分泌し、まず受精卵のためのベッド(=子宮内膜)を作ります。卵子を排出したあとの卵胞は黄体となって残り、プロゲステロンを分泌してベッドをふかふかにします。妊娠が成立しなければ、排卵から2週間程度でそれらのホルモンは急激に低下し、子宮内膜は血行障害を起こして壊死して剥がれ、排出されます。これが生理です。
この排卵~生理の流れはホルモンの影響を多大に受けるため、環境や人間関係による精神的ストレス、無理なダイエットや激しい運動、不規則な生活、栄養不良などは、生理のときに抱える様々な不調の原因となります。
②では生理痛の話を詳しく