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2023-10-10 17:34:00

東洋医学の話④

こんにちは、丘の上の鍼灸院です。

 

超スローペースになっていますが、今日は東洋医学の話の続きを。

 

前回は、『血』のはたらきと血が足りなくなってしまった状態の『血虚(けっきょ)』について書きました。

 

ざっくり、血は栄養とか潤いとかです。

 

足りなくなると、そのまま栄養不足とか潤い不足とかの症状が出ます。

 

今回は、血の巡りが悪くなった状態の『瘀血(おけつ)』について。

 

ご興味あればぜひ。

 

 

*****

 

 

血の巡りが悪くなり滞ると、瘀血と呼ばれる状態になります。

 

分かりやすくいうと、血がドロドロとした状態です。

 

 

色でいうと、

 

血虚は血が足りなくなるので、白っぽい淡いイメージ。

 

瘀血は血流が悪く老廃物が溜まってしまっているため、紫や暗い赤色のイメージです。

 

ちなみにこれは舌の色でもわかります。通常は淡い赤色をしています。

 

 

血の巡りが悪くなる原因は、主にストレスや冷え、生活習慣の乱れ(偏食・運動不足など)です。

 

他にも手術や外傷などがあると、瘀血ができやすくなります。

 

 

主な症状は、

 

・慢性的な肩こりや頭痛

 

・顔や唇の色が暗い、シミやそばかすが多い、目の下のクマ

 

・月経痛がひどい、月経血に血塊(血のかたまり)が混じる

 

など。

 

 

女性で月経痛がひどいという方は、このタイプであることが多いです。

 

月経痛は基本ないものと考えられています。

 

薬を飲むほどの月経痛がある人は、

 

血の巡りが悪くなる原因がないか=ストレス、冷え、生活習慣の乱れ

 

に注目してください。

 

 

このタイプは、

 

・ストレスを上手く発散させること

 

・薄着や冷たいものの摂り過ぎで体を冷やさないこと

(特に生理中は気を付ける)

 

・運動不足や長時間の同じ姿勢を避けること

 

を意識してくださいね。

 

 

『気滞』の場合もそうですが、巡りが悪い状態は動くことによって解消しやすくなります。

 

動くことはストレスの解消にもつながります。

 

瘀血の人は、動く+冷やさないことが大切です。